高出力ファイバレーザ用ラマン散乱抑制フィルタ (RSS)

RSS Raman Scattering Supressor
レーザー材料加工業界は、高い製造歩留まりを確保するために、プロセスの安定性を犠牲にすることなく、高いスループットを必要としています。出力パワーを上げると、レーザーメーカーは、レーザー全体の安定性と信頼性を低下させる熱不安定性や非線形性などの課題に直面します。幸いなことに、TeraXionのPowerSpectrum™RSS(Raman ScatteringSuppressor)を使用してレーザー内の誘導ラマン散乱(SRS)効果を低減することで、これらを克服できます。このSRSの低減は、レーザーエンジンの出力を向上させると同時に、後方反射に対する耐性を向上させることに大きく貢献します。 RSSを使用すると、レーザーメーカーはより小さなコアファイバーを使用して熱モード不安定性(TMI)を低減できるため、ポインティングの安定性と出力の空間分布の両方が向上します。
TeraXion独自のFBG製造プロセスにより、広い反射帯域幅と低損失の反射特性が可能になり、非線形効果が減少し、非常に効果的なレーザーが得られます。
■ 特 長
・ 最大40%程度ファイバレーザ共振器からの出力を増加させることができます。
・ 最大3kWまでの共振器、最大5kWまでのMOPAに適しています。
・  加工対象物からの後方反射に対する耐性を高めます。
■ RSS使用事例



■ 仕 様  
光学特性 単位 仕様範囲
 レーザ波長(RSS透過帯) nm 1064-1080
挿入損失@レーザ波長*1 dB ≦ 0.15
減衰バンド幅(レーザ波長から-13.6 THz) nm ≧15
減衰レベル(仕様バンド幅上)*1 dB ≧20
パワーハンドリング*2    
最大ポンプパワー W 2000
最大信号パワー W 3000
機械特性    
ピグテール長 m ≧1
ファイバ保護 100mm低屈折率リコート
RoHS kPSI 50
互換性ファイバ    
コア径 um 20-25
コアNA範囲 0.06-0.07
クラッド径 um 350-600
クラッドNA範囲   ≧0.42
製品コンプライアンス    
RoHS準拠   Yes
*1 LP01モード、両方向。
*2 冷却板上での適切な冷却下で。


■ 品番構成(カスタム作製用)
RSS - X X X X X X X / X X X X X - X X X X X - X
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1.レーザ信号光 中心波長 (XXXX nm)
2.ファイバ寸法(Xxx/xxx um) X=ファイバ供給元、xx/xxx コア径/第一クラッド径 
3.ファイバクラッド D=ダブルクラッド、T=トリプルクラッド 
4.ファイバ種類 P=PMファイバ、N=Non-PMファイバ
5.フィルタ/プロテクション L=低屈折率コーティング、B=ベアファイバ
6.レーザ信号光パワーハンドリング (xxxx W)
7.ピグテール長(m) (キャビティ側 / キャビティの外側) 1 = 0.5/0.5   2 = 1.0/1.0   3 = 1.5/1.5   C = x.x m / x.x m

※ メーカー仕様書は、こちらをクリックして下さい。メーカーHPは、こちらをクリック下さい。

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