LDの狭スペクトル化・波長ロッカー素子

OptiGrate社は、不純物添加シリカガラスの光熱屈折率性(紫外光照射により内部の屈折率を変化させ、高温度加熱により
元に戻せる性質)を利用した技術により、高効率の体積ブラッグ回折格子を製造しています。
この特殊なガラスを、その性質から特にPTR(Photo-Thermo-Refractive;光熱屈折率性)ガラスと呼んでいます。
同社は、この技術に関して2つの米国特許を取得しており、納入先は米国国防総省のDARPA・MDAにまで及びます。

■ 特 長
   ・ LD光のスペクトル幅を狭め、波長の温度シフトを抑制します。
   ・ LDバーからの複数レーザ光を狭スペクトル幅の単一波長にロックし、温度シフトも抑制します。
   ・ 外部共振器のミラーを兼用します。
   ・ ハイパワーで使用可能です。

■ 基本仕様
共振波長, WL (nm) 400〜2700 ARコーティング(オプション)
R<0.25% (ブロードバンド)
レーザ照射耐性
(コーティングなし)
10kW/cm2 @ 1064nm cw R<0.1% (ナローバンド)
40J/cm2 @ 1064nm, 8ns pulse グレーティングロス, GL (%) 0.1〜10
温度耐性 400℃ 角度選択性, AS (mrad) 0.5〜100
挿入損失 0.1dB以下 (2%以下) スペクトル選択性, WS (nm) 0.01〜100
回折効率, DE (%) 0〜99.99 格子周期, d (um) 0.13〜1.0
入射角, IA -90°〜+90° 屈折率変調, RIM (ppm) 50〜1200
出射角, EA +90°〜-90° ウエハ内の格子傾斜角, SL -42°〜+42°
厚み, T (mm) 0.5〜25

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横, W (mm) 1〜35
縦, H (mm) 1〜35
※波長980nm, 回折効率80%の素子の仕様一覧はこちら
■ 応用例
<LD単体への応用>
レーザ出力:         >3W
FWHM:           <0.02nm
不要光抑圧比:      >40dB (1/10000以下)
波長の温度シフト量:    <7pm/℃







シングルエミッタLDの狭スペクトル化と温度シフト抑制

<LDバーへの応用>
レーザ出力:          >50W
FWHM:             〜0.2nm
不要光抑圧比:        >20dB (1/100以下)
波長の温度シフト量:     <7pm/℃
光パワー損失:         7%以下







LDバーからの複数レーザ゙光の個体差を吸収し、単一波長にロック

※ メーカーHPは、こちらをクリック下さい。

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